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    ボツリヌス症といえば,「1歳未満の子供にはボツリヌス症のリスクがあるからハチミツを食べさせないで」で有名(?)ですが,それ以外にも注意が必要です.

    ボツリヌス菌が産生した毒素を食べたことによっておこる,大人でも注意が必要なのが食餌性ボツリヌス症です.

    医師国家試験の問題では,食餌性ボツリヌス症の原因としてカラシレンコンがあげられることが多く,日本の医師の間ではカラシレンコンといえばボツリヌス,くらい有名です.その他にもいずしや西ドイツ産キャビアでも報告例があります.

    食餌性ボツリヌス症は,毒素を摂取してから12-72時間程度で症状がでます.一般的な食中毒のように,腹部症状(吐き気,嘔吐,下痢)もでますが,目の症状(視力が落ちる,物が二重にみえる,瞼がおちる,など)や麻痺などの症状がでます.

    ボツリヌス菌を不活化するには通常の状態でも100℃で6時間の加熱が必要で,芽胞の状態になると120℃での加熱が必要です.そのため,そのレベルの加熱がされないと,食品の保存中に菌が増えて毒素を産生するようになってしまいます.毒素自体は100℃で1-2分の加熱で不活化するので,直前にもう一度しっかり加熱すれば予防できます.

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