最近は多くの予防接種を受けることができるようになり,感染症の心配も減ってきました.
なるべくなら予防接種は受けれるようになったらすぐに受けてほしいのですが,本人の体調などですぐに受けれないこともあると思います.
ですが,予防接種を受ける前にその感染症に接触してしまったらどうすべきでしょうか.
予防接種のある感染症のなかには,感染症に接触してしまってからでも有効性があるものもあります.
水痘(みずぼうそう)は,患者さんに接触してしまってからの接種でも有効性があります.
接触してから72時間以内のワクチンを緊急接種が,発症阻止に有効とされています.
水痘は空気感染するので,同じ部屋にいた子が水痘だった場合などは緊急接種を行うとよいでしょう.
麻疹(はしか)も,接触後でも対応が望まれます.
同じく空気感染するウイルスであり,速やかな対応が望まれます.
緊急のワクチン接種の他に,ガンマグロブリンの点滴などが行われます.
一方,流行性耳下腺炎(おたふく)は,接触したあとにワクチンの緊急接種を行っても有効性は乏しいです.
ただし,接触したあとにワクチンを接種したからといって副反応が強まることは報告されていません.
次にいつ接触してもよいように,早くワクチン接種することは望まれます.
ワクチンの基本は病原体に接触する前に接種,なので,接種できる年齢になったら速やかに接種したほうがよいです.
ですが,どうしても接種できなかった場合に備えて,接触してからでも予防できる可能性があることは知っておいてもよいでしょう.
